ええじゃないか!

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* 「すばるぅ」 天才の俺様は、早めに仕事を切り上げて、同期を見舞いにやってきた。 パーディションをくぐって中をのぞくと、居心地悪そうに横たわるすばるは、前よりちっさくなった気がした。 「ちょっと痩せたんちゃう?」 「ヨコは幸せ太りか?」 「誰がゴマだれ野郎やねん!」 「なんも言うてへんわ(笑)」 いつも通りキレのある皮肉は言うてるけど、なんでか寂しそうなすばる。 寂しがりやで人見知りのコイツに入院なんて酷やろうな。 しかも最近大部屋に入ったらしいし。 もうちょっと早めに来てやれば良かったわ。 なんて自戒しとると、すばるはニヤリと笑って首もとを指差すジェスチャーをする。 「ええのん、巻いとるやん」 あ、バレた。 「ヒナんち泊まったんか?」 「おん」 「ほーん」 「なんやねん!言いたいことあんなら言えや!」 「珍しく趣味の悪いネクタイしとるな思たからさ」 「ヒナのやってようわかったな」 すばるは一呼吸置いてから、俺をまっすぐ見た。 「…俺は、ヒナが好きやから」 お前の気持ちはわかってんねん。 痛いくらい、わかんねん。 そうじゃなきゃ、俺、ヒナのこと、好きになったりせぇへんもん。 「___わかってるで」
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