グッバイ・トゥーナイ

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* 「へぶっ!」 近所に買い出しに出かけようと玄関を出た時、すばる君がくしゃみをしはった。 見た目と違って珍妙なくしゃみや。 「寒いですか?」 すばる君は頭をぶんぶん振って、僕の右腕にすがりつく。 「猫がおるぞ」 「へ?」 「近くに猫がおんねん。俺、猫アレルギーやから…わかんねん」 「猫…あ!ちょっと待っててくださいねぇ~」 一旦家に戻った僕を不思議そうな顔で待っていたすばる君。 「忘れもんか?」 「カマボコです!」 「?」 ふたりで一階まで降りていくと、郵便ポストの下で痩せた猫が背中を地面にこすりつけてくにゃくにゃしていた。 end
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