第一章/たいが~

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オーナーが去った後、アキラが戻ってきた。 アキラ/やっと客が引いてくれたよ。 そういえば、さっきオーナーと話してたけど何話してたんだ? 桂/ああ、君の事だよ。 アキラ/えっ私かよ! 何を話した! 桂/いや、特に変な事は話してないよ。アキラの接客のスタイルってああなんだって、思っただけで。 アキラ/あ、そうか、取り乱して悪かったな。 桂/いや、別に謝る必要もなかったけど。 アキラ/まあ、いいわ。 さっきの続きやるぞ。 今度は材料管理か。 桂/うん。 彼女から材料管理のやり方を教わった。 もっとも週末の一回だけで良いらしいが。 材料管理のやり方を教わった所でオーナーが入ってきた。 明日香/おい、二人とも昼休憩入っていいぞ。 アキラ/あ、もうそんな時間か。 桂/はい。休憩させていただきます。 アキラ/桂、お前弁当は持ってきてる? 桂/うん、持ってきてるよ。 アキラ/じゃあ一緒に休憩室で食べよう? 桂/うん。 アキラ/でさ、お前は今まで何をやってたの? 桂/何ってまあ、高校卒業したあとは大学には入らず高卒で就職したんだけど、やめちゃってね、それでフリーターだよ。 アキラ/そっか、苦労してるんだね。 私も高卒だよ。大学は受けなかった。まあ、理由は桂と似てるかな。本当は調理師の専門学校に行きたかったんだけど、行けなくて、 そんな時にオーナーにスカウトされたんだよ。 まさか、オーナーも桂と幼馴染だとは思わなかったよ。
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