第一章/たいが~

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それから一週間位経ち、勤務中に夜空さんに一言いわれた。 夜空/桂くん、アキラさんと何かあった? 桂/ええと、何もないですけど、どうかしました? 夜空/いやね、なんかここ数日アキラさんの様子が少し違う様な気がして。 なんかいつものように振舞ってるみたいだけど、上の空というか。 桂/全然気づかなかったです。 後で休憩時間にでも話してみます。 夜空/うん、そうしてくれると助かる。 アキラさんに限ってないと思うけど、何かあったら大変だから。 桂/はい、わかりました。 そして昼休憩に入り、いつものようにアキラと昼食を摂っている時に勇気を振り絞りアキラに聞いてみた。 桂/アキラさ、なんか最近変じゃないかな?俺の勘違いかもしれないけど、なんか上の空って感じがするんだけど。 アキラ/へっ? い、いやあ、あの、べ、別に変じゃないし、上の空でもないぞ? いや、明らかにおかしい。 普段の彼女ならこんな反応しない。 桂/まあ、無理に聞こうとは思わないけど、辛くなったらいつでも話は聞くぞ? 夜空さんや杏子さんも心配してたぞ? アキラ/あ、有難う。 でも今は大丈夫だから。 (桂の事で悩んでるのに本人に言えるわけないじゃん。) 話していると、オーナーが入ってきた。 明日香/二人とも今日はかなりヒマだから上がっていいぞ? アキラ/いいんですか? 明日香/ああ。今日は後の二人に任せて上がりな。 桂/はい。有難うございます。 明日香/桂、上がる前にちょっといいか? オーナーに呼ばれた。
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