第一章/たいが~

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桂/おはようございます。 今日から宜しくお願いします! 明日香/待ってたぞ。なんだ。アキラも一緒だったか。 アキラ/駅で一緒になったんだよ。 夜空/桂くんってアキラと幼馴染だったんだよね? 桂/えっアキラさんと俺が? アキラ/当の本人は忘れてるみたいだがな。 桂/アキラさんが……… う~ん思い出せない。 アキラ/仕方ないな。 そう言うと彼女は俺の背後にまわり、 桂/あの何を? アキラ/いや、思い出してもらおうかなって。 そして、彼女は俺の首に腕を回しはじめた。 桂/ま、まさか… アキラ/そのまさかだよ。 そう、スリーパーをかけられた。 桂/ぐえっく、苦しい………… 苦しい反面、俺の頭の片隅にあった記憶が蘇ってきた。 そう、小学校まで一緒にいた男友達、そいつもスリーパーをよくかけてきた。 万力のように力を入れられ 、加減を知らない奴だった。 確かそいつの名前もアキラだった……… 桂/ぐえっげほげほっ も、もしかしてアキラさんってあのアキラ?小学生まで一緒に遊んでいた アキラ/そうだよ、最初に気づけよな。 桂/いや~俺の中ではアキラは完全に男だったから。 杏子/アキラさんは女の子にもモテるもんね~ アキラ/お前らな~ 桂/でも、悪かったな、きづいてあげられなくて。 アキラ/いや、いいよ。結果的には思い出したろ? 桂/そうだけど。 明日香/思い出話もそこまでだ。 もう、開店準備始めるぞ。 一同/はい。 明日香/アキラ、今日から一ヶ月、桂に仕事を教えてやってくれ。 アキラ/私がか? 明日香/お前以外に適任が居ないだろ? アキラ/確かにそうだけど。分かったよ。 明日香/頼んだぞ。 アキラ/今日から一ヶ月みっちり仕込んでやるからよ! あ、それと文句は言わせないからな。 桂/あ、ああ。まあ、最後はアレとして宜しく頼むよ。 アキラ/ああ。
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