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アキラ/ほら、いくぞ。
桂/ぐえっあの、アキラさんせめて手を引っ張る位にしてもらえます?
何故か首根っこを掴まれそのまま彼女に引きずられて行く。
なんか悲しくなってきた。
アキラ/お前に拒否権は無い。
桂/助けて~
明日香/ま、無理だな。
桂/そんなぁ
俺はそのまま彼女に厨房まで連行された。
アキラ/いつまでいじけてるつもりだ?さっさとやるよ。
桂/誰のせいだと……
アキラ/ああ?
桂/いえ、なんでもございません。
アキラ/とりあえずやるぞ。
桂/あ、うん。
彼女からフルーツの切り方や盛り付け方を教わったが、店が忙しくなってきたのか夜空さんがきて、
夜空/アキラさん、人出が足りないんでホールの方手伝ってもらえますか?
アキラ/おう、今いくよ。
桂悪いけど、客が引くまで皿洗いをしててくれ。
桂/ああ、分かったよ。
俺は手を動かしながら、ホールを見渡したら、男性客に対するアキラの接客に違和感を覚えた。
男性客/アキラちゃん、久しぶりにきたよ。
アキラ/おう、久しぶりじゃねえか。
最近こないからほかのところにくら替えしたかと思ったよ。
男性客/ひどいな~仕事が忙しかっただけだよ。
この店一筋だって。
アキラ/本当かよ?ま、いいや。
今日はどうする?いつものコーヒー?
男性客/じゃあそれでお願いするよ。
ホールを見ていたら、オーナーこと明日香姉さんが厨房に入ってきた。
明日香/桂どうした。アキラが気になるか?
桂/ぶっ?
へ、変なこと言わないでくださいよオーナー。
明日香/いや、彼女の事を直視していたからな。
桂/そんなんじゃなくて、アキラっていつもあんな接客スタイルなんですか?
明日香/ああ、あれが彼女のスタイルだ。あんな接客スタイルでもアキラ目当ての客は結構居るぞ。
まあ、ウチはメイド喫茶だから、普通の喫茶店の常識で見ては駄目だぞ。
桂/あ、はい。そうですよね。まあ、彼女自身昔からあんな感じでしたから。
明日香/ま、そういうこった。後頼んだぞ、私は戻るよ。
桂/あ、はい。
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