第一章/たいが~

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アキラ/ほら、いくぞ。 桂/ぐえっあの、アキラさんせめて手を引っ張る位にしてもらえます? 何故か首根っこを掴まれそのまま彼女に引きずられて行く。 なんか悲しくなってきた。 アキラ/お前に拒否権は無い。 桂/助けて~ 明日香/ま、無理だな。 桂/そんなぁ 俺はそのまま彼女に厨房まで連行された。 アキラ/いつまでいじけてるつもりだ?さっさとやるよ。 桂/誰のせいだと…… アキラ/ああ? 桂/いえ、なんでもございません。 アキラ/とりあえずやるぞ。 桂/あ、うん。 彼女からフルーツの切り方や盛り付け方を教わったが、店が忙しくなってきたのか夜空さんがきて、 夜空/アキラさん、人出が足りないんでホールの方手伝ってもらえますか? アキラ/おう、今いくよ。 桂悪いけど、客が引くまで皿洗いをしててくれ。 桂/ああ、分かったよ。 俺は手を動かしながら、ホールを見渡したら、男性客に対するアキラの接客に違和感を覚えた。 男性客/アキラちゃん、久しぶりにきたよ。 アキラ/おう、久しぶりじゃねえか。 最近こないからほかのところにくら替えしたかと思ったよ。 男性客/ひどいな~仕事が忙しかっただけだよ。 この店一筋だって。 アキラ/本当かよ?ま、いいや。 今日はどうする?いつものコーヒー? 男性客/じゃあそれでお願いするよ。 ホールを見ていたら、オーナーこと明日香姉さんが厨房に入ってきた。 明日香/桂どうした。アキラが気になるか? 桂/ぶっ? へ、変なこと言わないでくださいよオーナー。 明日香/いや、彼女の事を直視していたからな。 桂/そんなんじゃなくて、アキラっていつもあんな接客スタイルなんですか? 明日香/ああ、あれが彼女のスタイルだ。あんな接客スタイルでもアキラ目当ての客は結構居るぞ。 まあ、ウチはメイド喫茶だから、普通の喫茶店の常識で見ては駄目だぞ。 桂/あ、はい。そうですよね。まあ、彼女自身昔からあんな感じでしたから。 明日香/ま、そういうこった。後頼んだぞ、私は戻るよ。 桂/あ、はい。
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