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真夜中だと言うのに、森は明るかった……赤々と燃える木々は、恐らく一晩で燃え尽きてしまうのだろう。
メルは自分達が燃やしていく森を見ながら、それでも魔物達を斬っていく。
「こんな事、森ではよくある事だろ?」
「?どういう事よ。」
そんな感傷にひたっているメルに、ジャスティスはなんでもないように言った。
「落雷が落ちて森が燃えても、そこにはまた緑が戻る……木ってのは案外強いもんなんだよ。」
「……そういう物なのかしら。」
「割り切れって……戦争なんだから。」
戦争、それはつい最近まで身近に無い言葉だった。
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