2章覚醒

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例えば……。 あの時敵として戦ったグールは、右手を刃に変え、戦っていた……。 もし自分もそれが出来たら? 例えば……。 ジャスティスは何度も右腕が熱くなるのを感じていた……。 もし、この右腕で魔法が……それもとんでもない火力の魔法が使えたら? モヤシテハイモノコラナイホドノマホウ ホントウニ、ツカエタラ………? 「キシャアアア!!」 「ジャスティス!」 ぼぅっとしていたジャスティスに、後ろから巨大などぶねずみに似た魔物が牙を剥く。 メルが駆け出したが……それより速く、その凶刃がどぶねずみを引き裂いた。
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