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「灰も残さねぇっっ!!」
ジャスティスがその右腕を横に薙いだ瞬間、魔物達にまるで押し寄せるかのような勢いで紫色の炎がなだれ込んだ。
「なっ!?」
「え?」
「……っ!」
幸いその先に騎士もメル達もいなかったが……もしいれば跡形もなく燃え尽き、灰も残らなかっただろう。
ジャスティスが放った炎の津波は、森と魔物、その二つを一瞬で薙ぎ払って見せた。
「………。」
「なんだよ、あれ。」
「こんな………。」
騎士達が言う、周りは再び闇に包まれた……燃えていた木も、全て灰になったため、光りはもう月明かりのみになった………。
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