2章覚醒

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この力さえあれば俺は無敵……無敵だ! そんな考えが、ジャスティスの頭の中を駆け巡っていた……どんな者にすら負ける気がしなかった。 それこそ、あの時のグールにも。 それこそ、あの魔物の群れにも。 それこそ、メルにも……。 姫にも……。 昔の仲間達にも……。 「はははっ!ははははっ!ははっ、はは……は……。」 笑っていて……ふと……ジャスティスの笑みが消えた。 自分は何を考えていたのか……何を〝敵〟と見ていたのか、解らなくなっていた。 「ジャスティス、ねぇジャスティス!」 「あ………メル?」 「大丈夫?」
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