2章覚醒

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気がつくと……メルが自分の体を揺すっているのへ。 「………。」 ジャスティスはぞっとした……あれがグールの思想……グールの考えであり、人間への本当の境界線なのだろう。 「ちょっとあんた、本当に大丈夫!?」 「あ、あぁ、大丈夫だ……へへっ、見てたか?あれ。」 「え、えぇ……。」 いつの間にか右手は元に戻っていた……メルが声をかけていなければ今頃どうなっていた事か。 元に戻ったか、それともグールと化してさっきの炎を……。 「大丈夫、大丈夫だ。」 それだけは避けなければならない……ジャスティスは今、そう堅く誓った。
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