プロローグ

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先輩のことが大好き。 あの時出会ってからずっと。 先輩と出会ったのは、入学式の日。 あたしが入学したのは、お金持ちの人が集まるような名門高校。 広すぎる学校で、体育館の場所も分からずに迷っていた時に先輩と遭遇した。 遅刻ギリギリの時間帯だと言うのに、不思議に思っていたことを今でも覚えてる。 「君、新入生だよね?もしかして迷った?」 恥ずかしさに俯きながら頷けば、快く教えてくれた。 そのあと、無事に体育館に辿り着いた。 そこで希とも出会った。 希は、女のあたしでも可愛いと思うぐらいに華麗だった。 その時に聞いた希の話では、先輩は生徒会の会長で中学の時からの定位置らしい。 「じゃあ、あの時いたのは迷った生徒がいないか見て回ってたのか。」 そう呟いて納得した。 それから一年。 色々あって、先輩とお近づきになれた。 その時出会った最低男の話も、後々話すことにしよう。
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