第1話

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朝目が覚めると、隣には誰もいなくて、ただ冷たいシーツにため息が漏れた。 玄関のシューズボックスの上には行き場のないスペアーキー。 誰も居ない部屋に向かっていってきます。と言って部屋をでる。 後悔? そうじゃない。 私の中にあるのはただの淋しさなんだと言い聞かせて過ごす毎日。 相棒とは仕事関係の事でも連絡をとるし、互いの愚痴や不満、近状報告も兼ねて連絡をとっている。 そりゃ今まで阿吽の呼吸でやってきた事を言葉として伝えながら仕事をする事は大変だけど、数年後そうなればいいなと思いながら前向きにやっていた。
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