第1話

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「お疲れ、昨日の件どうなった?」 「あ、もう出来てます」 「ありがと」 「顔色悪いですよ?大丈夫ですか?」 「大丈夫、大丈夫」 「あんまり無理しないでくださいね?チーフが倒れたら……」 「うん、わかってる。大丈夫。さ、皆集まって、ミーティングするよ」 朝起きた時に感じた身体の倦怠感。 きっと疲れが溜まってたんだろう。 でも休む事は出来ない。 ううん、したくない。 軌道にのり、業績も上がり始めたこの支店。 今倒れるわけにはいかない。 週一回のスタッフミーティングを終え、デスクに戻ると誰かが自分の席に座っていた。 良く知った背中だと気づくのに時間はかからなかった。
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