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その矢矧へ、第二水雷戦隊の司令部を移乗させる為に接近を試みた駆逐艦磯風は、接舷した隙を突かれ至近弾により機関部に浸水し航行不能へと陥った。
まさに満身創痍である──
大和は傷付き、至る所で火災を起こしながら速度も著しく落としていた。
鈍足な戦艦程、敵から見れば格好の標的はない。
艦隊の各艦艇達もことごとく傷付き、脱落し、そして失われてしまった。
それでも第二艦隊は、沖縄の守備隊を救う為、周辺海域に大挙する敵艦隊を撃滅する為、尚も進まなければならない。
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