プロローグ

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 それから、天然パーマの少年は真剣に案内をするのかと思えば途中で「飽きた」と投げ出した。そして、何故かかくれんぼをしようという話になった。しかし、短髪の少年が「探す範囲が広すぎるからやめよう」と天然パーマの少年を説得し、かくれんぼは無しになった。どうしてもかくれんぼがやりたかった天然パーマの少年は、うーん、と腕組みをして考え込んだ。しばらくして、何かを思いついたと言わんばかりの表情をして「……あそこなら!」と、短髪の少年を見た。短髪の少年は間をあけて考え込んだ後「あそこは少し危険じゃない? やめたほうが……」と渋った。 「大丈夫だって!」 「それに」と、天然パーマの少年は短髪の少年に耳元で何かを囁く。まったく話が見えない俺は、まだかと退屈していた。そしてようやく話がまとまった二人が、俺の腕を引っぱって「行こう!」と走り出した。 .
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