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罪と罰:ドストエフスキーによる1866年連載の長編小説
貧しい大学生の主人公が己の正義観を信じて、強欲で狡猾な老婆を殺害するが、その際に不本意ながら善人だった老婆の妹も殺害してしまい、苦悩するストーリー。
その哲学的な内容から現代においても頻繁に創作の題材となったり、論述の引き合いに出されたりする。
その中で主人公が述べる印象的なものの中に
「一つの微細な罪悪は百の善行に償われる」
「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ」
というセリフが有名である。
原罪(origin sin):キリスト教内の西方教会において最も一般的な理解では、アダムとイヴから受け継がれた罪とされている。
「七つの大罪」はいわゆる罪悪そのものではなく、人間を罪悪に導く要因たりえる感情や特性、欲望であると考えられている。
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ここではあえて哲学的な見解は控えさせてもらうが、小説の中の一説『一つの微細な罪悪は百の善行に償われる』というセリフについては考えさせられるものがある。
と言うのもこの考え方はゲームの中に大きく影響を与えている言葉と言っても過言ではないからだ。
『罪』や他人に危害を加える『暴力』、つまり『原罪』を伴う力を行使する場合、『善行』つまり『犠牲』を求められるアラームが必ずと言っていいほど付きまとう。
その力を持つ非凡人に社会道徳を踏み外す権利があるということは言い過ぎだと考えているが、現にゲーム内で上位に君臨しているプレイヤーには多かれ少なかれその片鱗が存在しているのは認めざるを得ないところである。
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