第1章:目の錯覚だよな、きっとそうに違いない

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登校途中だけではない、 学校に着いてからも災難は続いた。 居眠り中に先生に当てられる…のは、 いつものことだから別にビビりはしないな。 あっ、↑これだけで 「居眠り常習犯」と決めつけるのは やめてほしいね! ま、正直言って常習犯だけどさぁww ただ、そんな俺が唯一、 お目目ぱっちりで受けている授業がある。 ちょうど、今から始まる数学の時間、 この時間こそが、俺たち生徒のパラダイスなのである。 理由は簡単、携帯をいじっているのが 先生にバレないのだ。 数学担当の林って先生は、 ちょっと、いや…かなり鈍い。 ずっと黒板に数式を書きながらぶつぶつと何かを喋ってるから、 生徒の方を全く振り返ったりしない。 もちろん、生徒を当てて問題の回答を答えさせる、なんてことはしない。 林の授業の相手は、生徒じゃなく 目の前の黒板だ。 だから、あいつの授業では何をしようが勝手なんだよ(笑) てなわけで、今から携帯でつぶやくぞwww うぇーい\(^0^)/wwwww …と思ったが、ただ今緊急事態発生。 やべぇ、 携帯が制服のポケットに入ってないwwwwwwwwwwwww
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