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-放課後-
「零、一緒に帰ろ?」
「げ、嫌だよ。あいつらも一緒なんだろ?」
あいつらとは、悠の取り巻き?のことだ。難癖つけて食って掛かってくるから好きになれない。悠の事となると周りが見えなくなって、とてもめんどくさい。
「いや、みんな今日は用事があるってさ」
「皆って、そりゃ珍しいな。・・・まぁあいつら居ねぇなら別にいいぞ」
実際、悠は小説に出てくるうざい主人公とかじゃなく、いいやつだ。こいつの所為で俺に災難が降り掛かってきたりもするが、幼馴染だ、もう慣れた。
「んじゃ、帰るか」
「うん」
膨らんだカバンを持ち上げて悠は答える。真面目だなぁ・・・
しかし、あいつら全員居ないとか、普通考えられないな。ちょっとの用事だったら悠を優先するだろう、あいつらなら。
・・・ま、いいか。関係ないし。
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