学年一モテる女 木村亜美

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新学期が始まってから早二か月。 ジメジメとした季節がまたやってきた。 そんな季節と同じようにジメジメとした男に告白されたのはつい先ほどのことだ。 全く。男ならもっとはっきり言いなさいよね。 呼び出しておいて中々言いださない男のせいで休み時間が減らされた木村亜美はイライラとしていた。 派手な音をたてて教室の扉を開けると、クラスの騒音が耳に嫌でも入ってくる。 その中でも一際煩わしいのは西田浩太の声だ。 同じクラスになってから僅か数日で私に告白し、今もしつこく迫ってくるストーカー男。 はっきりとしない男も嫌いだけど、こういう男も考えものね スポーツにおいて、あいつの右にでる者はいない? だから? 気持ち悪い。 出会って数日で私の何が分かる。 ただ、私の顔が気に入ったってだけでしょ? 顔しか見てないんでしょ。 声を聞くだけでも不快。
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