捨てられた少年

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森の少し開けた所にテントが3つ張ってあった。 「私はアトリア王国、女騎士団の見習兵だ。騎士団の入団試験の途中で君を見つけたんだ。」 いい迷惑って言いたいんだ? 確かに自分の将来が掛かった場面で、縄でぐるぐるに縛られた奴を助けて喜ぶ奴なんていないだろう。 「…なんか…スンマセン……。」 この女、レアと移動中に簡単な自己紹介などを済ませると、レアはテントにいる仲間を呼びに行った。 アトリア王国の女騎士団と言えば御三家並の権力と力を持ち、アトリア王国では知らない者はいない。 国を支える一つの柱だ。 今は入団試験のサバイバルの途中らしい。
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