捨てられた少年

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「兄さんって本当に使えないクズ。」 妹のルーナが兄のユノに向かって言った。 今ユノは本家の地下室に繋がれている。 一年間も地下室に閉じ込められ体も精神もかなり弱ってきている。 この地下室は地上に音や魔力が漏れない作りになっており、俺を含め力のないアクア家の者たちが閉じ込められている。 その者たちは皆、アクア家の少年少女たちの魔法練習の的となっている。 「ガッ……」 「やったー!!成功だ!」 「凄いですね。兄さんも皆さんの役に立ててきっと幸せです!」 ルーナがアクア本家のガキに言った。 5歳くらいのガキに取り入って将来の自分の立場を確保しようと必死なのだ。
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