捨てられた少年

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どれくらいの時間がたったのだろうか? 森に着いたのは朝だったが、既に昼は過ぎているようだ。 目を覚ますと体が木に縛り付けられていた。 ルーナの仕業だろう。 わざわざ使用人を遠ざけ、身動きのとれない俺を森に放置、暴行。実の妹だが殺意が湧く。 俺の力ではこの縄を切ることが出来ない。 ご丁寧に足首から肩近くまでぐるぐるに巻き付けてある。 下手に叫び声も上げられない。 この辺りには魔物はあまりいないだろうが、弱い魔物でも今の状況ではただのエサだ。 どうにか脱け出そうともがくが、首と足首しか動かない……。 そんなことを繰り返していると、茂みから音がした。 ガサガサッ…ガサガサッ……
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