救いの手

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僕はチェストの引き出しの中を探って、魅力的な小物たちに感銘を受けたりした どれもこれもが『素敵』なこの部屋 先ほどまではこんな夢のような暮らしに疑いもあったが、この時にはもう期待と希望で胸がいっぱいだった ……以前の生活の記憶さえなければ、完璧なのにな 一瞬でも考えてしまった、マイナスな考えを振り払うように首をブンブンと横に振る 気持ち同様新しく空気を入れ換えるため、部屋で一番大きい窓を開ける ――いや、開けようとしたが、僕は気づいてしまった 窓の下側にいる小さな人間の存在に
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