救いの手

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彼が出て行った後、僕は早速服を選ぶことにした 「すご…っ」 見ると軽く数十着はあるだろう服 既にトータルコーディネートされたそれらの中で手に取ったのは…… 「これ、なかなかいいかも!」 軽くフリルのあしらった白いシャツに、濃いブラウンと薄いブラウンのストライプ柄のベスト、それとおそろいのズボン そして胸には、一際引き立つ鮮やかな海のような色をしている石が、深いブラウンのリボンに通されていた 全体的にチョコレートのようだが、石の色で落ち着きを保っている印象 栗色に光るその髪に、マッチしていると言えるだろう 「よし、じゃあこれを着ることにしよう」 服も決まり着替え終えると、夕飯まで時間がまだあるので部屋を探索することにした
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