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書類の片付けを終えて
顔を上げると、夜の光が室内に差し込んでいた。
今何時だ?
壁にかかる時計に目をやると、20時を指していた。
「……帰るか」
飯は何にしよう。
1度、コンビニで買った弁当を口にして吹き出した。
あんな冷たい固いモノ、――食えるか。
それにしたって、料理は不得意でいつも紗英……って。
――ハア……。
心でも溜め息を吐く。
紗英の料理……食いてえ。もう、料理を見る事も食う事も出来ない……見れて食えるのは
――斗真、だけだ。
面倒だがレストランに行く事を決めて、迎えの車を呼んでレストランへと向かった。
こんな面倒くさがるような人間じゃなかったんだが……。
やはり思った以上に、ダメージは大きいのだと向かう車内、窓の外に目をやりながら実感していた。
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