story.1 その瞳は

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「ん……っ」  眩しい光に片目を開くと、カーテンをしめ忘れたのだと片目に映る晴天の青空で理解した。  今何時だ?  重たい頭を動かして、時計に視線をやると 「――マズい」  8時だ。今日は、大事な打合せがあんだ、――斗真と。  慌ててベッドから起き上がり、フララフラとシャワーに入る為に寝室を後にした。  頭いてぇ……。  そう思いながら、シャワーを浴びてリビングに入ると 「うわ……」  缶ビールの空きが散乱しているのを目にして、呆れた。  俺も落ちぶれたものだ。  いや、それはいい。早く支度をして斗真の会社に向かわないとならない。  後始末は、帰宅後だ。  空き缶やらが散乱するリビングを後に、寝室に入ってそのまま玄関に向かった。
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