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終業時間。
疎らな室内
静かに時間が過ぎていく。
「広瀬、出来たぞ」
「あ、はい。ありがとうございます」
頼まれた書類を渡して、また自席の考案を手に取る。
あとは、この通りの衣装を仕立てて……。
「片桐さん、お客様です」
……?
広瀬の声に
ふと顔を上げると。
「!?」
俺は、目を見開いた。
何故なら、そこには
「申し訳ないね。忙しいところ」
契約を切られた筈のモデル事務所の社長が
たっていた────。
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