360人が本棚に入れています
本棚に追加
「……どういう事ですか?」
頭を上げた社長と視線があって、深い息を鼻から通した後、俺は訊ねた。
「どうして急に謝罪なんて頭なんて下げに、こんな落ちぶれた俺の事務所へ来られたんです?」
「落ちぶれたなんて……。
君の小さなショーは以前と変わらない輝きがあるじゃないか! 落ちぶれてなどいない。
私は、誤解をしていたようだ」
一瞬にして、事務所内の
──機械音が止んだ
そのせいで、自分の心臓が爆音を立てている事を自覚しなが
「……誤解……?」
そう復唱した。
「ああ誤解だ。
もう一度君の事務所で、MIZUHOを起用して欲しいと、謝罪を兼ねて来たんだ」
「──!?」
許されないような事をしたのは十分に承知している、だが君の事務所のデザインやコンセプト全てが、
──私は好きなんだ。
と、そう付け足して。
じゃあ、何故固くなに俺との面会を避けた?
話し合いも無しに契約破棄
一体、なんなんだ?
最初のコメントを投稿しよう!