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「愛結びと言うのは、愛媛県のコンカツ支援センターが始めたお見合い事業のことを言うのよ…沙弥香、知らなかったの?」
「だーかーら、今日初めて聞いたのだってば!!」
アタシは、大きめのタンブラに入っているミネラルウォーターをゴクゴクのんでから、千鶴子にこう言いました。
「愛媛県のお見合い事業だと言うけれどさ、ひらたく言えば結婚相談所みたいじゃなところじゃないのよ…結局は30万も40万も高いお金を取るわけでしょ…アタシは、そんな大金をかけてまでも結婚相手を探したくなんかないわよ。」
アタシの言葉に、千鶴子はこう言いました。
「ううん、そんなに大金なんかはかからなかったわよ。3年間で1万円よ。お見合い料も2000円と安いし…」
アタシは、ますますヤッキになってこう言いました。
「だから、その3年間で1万円と言うところが、アタシはひっかかってしまうのよね…本当に3年間で1万円なの!?愛媛県の事業だとは言うけれど…」
「沙弥香、どうしてそんなに疑い深くなるのよ!?しょうがないわね…」
千鶴子は、バッグの中から愛媛県のお見合い事業の愛結びのリーフレットを出しまして、アタシに差し出しました。
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