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ミュージックフェスティバルには行かないと言い切る美優ちゃん。
「ずっと…空翔が好きだった」
美優ちゃんの口から、再び気持ちを聞く。真剣な眼差し、潤んだ瞳…
俺は…
美優ちゃんの手を掴み、自分に引き寄せていた。
「…そら」
美優ちゃんを俺は…
抱き締めていたんだ。
「空……」
「俺は狡い男だ。まだ美生ちゃんのことを忘れられないくせに、海翔の気持ちを知っているくせに。なのに…あの日から…俺は美優ちゃんのことが…ずっと気になってる…」
美優ちゃんを抱き締めている俺の鼓動の音と、美優ちゃんの鼓動が静かに重なる。
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