Cherry 12

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美優ちゃんの鼓動が体に伝わり、海翔を裏切っている罪悪感から心苦しさを感じる。 「空…それでもいいよ」 「美優ちゃん…」 「空が美生ちゃんのことを好きでもいいの。あたしは空が美生ちゃんを忘れるまで待つから…」 「こんな俺を…?」 美優ちゃんはコクンと小さく頷いた。 美優ちゃんなら… 俺の気持ちをわかってくれる。 美優ちゃんなら… 辛い気持ちを共有出来る。 潤んだ瞳を見つめると… 俺が映っていた。 ――その時… 思ったんだ…。 美優ちゃんを… 泣かせたくないって。 海翔…ごめんな。 俺は狡い男だ。
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