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【空翔Side】
朝食を終え離れに戻ると、海翔はご飯も食べずギターケース片手に立ち上がる。
玄関まで見送ると、海翔は一枚のチケットを俺に渡した。
「どうしたんだよ、これ?」
「空翔に観に来て欲しい。もう一枚は美優に渡してある」
「美優ちゃんに?」
「俺は絶対にグランプリを獲る。そしたら美優と付き合う約束をしている。けど、アイツはお前のことが好きだ。俺はアイツに空翔か俺か選ばせたい。これは真剣勝負だ。だから空翔に来て欲しい」
「海翔…」
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