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「この数週間、俺は空翔と美優を見ていた。お前が今も美生ちゃんのことが忘れられないことは知ってる。でももうどうにもなんねぇだろ。それに…最近のお前は、美優のことを意識してるよな」
「俺は…べつに…」
「嘘吐くなよ。俺がお前を殴ったあの日から、お前は美優のことを妹じゃなく、一人の女として見てんだろ」
「海翔…」
「美優はさ、今もお前が好きだ。でも俺はお前に美優を渡したくない。だけどアイツが今日の俺を見ても、空翔を選ぶというなら、そん時は…美優を諦める。これは最後の勝負だ。会場に必ず来てくれ」
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