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「海翔…お前美優ちゃんが好きなんだろう」
「俺は美優が好きだよ。でもアイツ…毎日夜になったら、バルコニーに出て泣くんだ。みんなの前で強がってるアイツが、お前を想って泣くんだよ。俺はアイツの哀しい顔はもう見たくない」
「海翔…」
「お前だって…美優のことが気になってんだろ。素直になれよ」
海翔の言うことは図星だった。
海翔に殴られたあの日…
美優ちゃんに『ずっと…好きだった』と言われ、俺は美優ちゃんのことを意識し始めた。
叶わない一方通行の恋…
その辛さは、俺が一番よくわかっている。
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