第一章 プロポーズ

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それから2時間が経過し、中田家の食卓を堪能した沙知を連れて駅へ向かう。 閑静な住宅街を抜けると駅が見え、コンビニやスーパーなどの店舗も現れる。 土曜日だからかサラリーマンの姿はほとんどなく、立ち話をしている若者の姿がチラホラ見える。 「ほんと大ちゃんの家っていい位置にあるよねー。 ちょっと歩いただけでこんだけ都会に行けるんやからさ」 「この風景が都会って、お前どんだけ田舎もんやねん」 そう言いながら俺は沙知の額に軽くデコピンをした。
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