4836人が本棚に入れています
本棚に追加
それから2時間が経過し、中田家の食卓を堪能した沙知を連れて駅へ向かう。
閑静な住宅街を抜けると駅が見え、コンビニやスーパーなどの店舗も現れる。
土曜日だからかサラリーマンの姿はほとんどなく、立ち話をしている若者の姿がチラホラ見える。
「ほんと大ちゃんの家っていい位置にあるよねー。
ちょっと歩いただけでこんだけ都会に行けるんやからさ」
「この風景が都会って、お前どんだけ田舎もんやねん」
そう言いながら俺は沙知の額に軽くデコピンをした。
最初のコメントを投稿しよう!