第九章 傷跡

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「あぁ、はい……。一応今回ご案内出来そうな物件は2軒御座いまして。 この2軒はすぐにご入居頂く事が可能です」 「明日、その2軒の物件に案内してもらえますか?」 「明日は月曜日ですけど、お仕事の方は大丈夫なんですか?」 「有給休暇を使います。とりあえず俺達は一刻も早くあのマンションから出たいんすよ」 「わかりました……。それでは、明日お待ちしておりますので」 それを最後に電話は終了し、不安そうな表情で俺の言葉を待つ沙知に説明する。
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