最終章 声

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ドライブを終えた俺達はアパートに帰って一緒に風呂に入る。 304号室の風呂と違い、かなり狭くて汚いが毎日一緒に入っている。 そして同じ時間に手を繋いでベッドへ移動する。 起きてから眠るまでの時間は304号室に住んでいた時と変わらないのに、今はもの凄くゆっくり流れている気がする。 部屋の照明を消し、2人並んで天井を見上げる。 目を閉じる度に蘇っていた恐怖も、少しずつ頻度は減ってきた気がする。 この日も俺と沙知は、あっという間に夢の中に入っていった。
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