0人が本棚に入れています
本棚に追加
「で、私と颯人が狩りですか」
ライフルを肩に担いだキルリがた
め息を吐きながら…山を登って行
く。
「俺はこっちの方が好きだな
あっ…」
「あっ…熊」
いきなり熊に遭遇してしまうのだ
った。が、かなりの手練れと元軍
人のペアだ。引くわけがない。
普通なら荷物を置いて逃げろが常
識なのだが…今の現状を言うなら
、キルリは嬉しそうに笑い、颯人
先生は獲物に狙いを定めたハンタ
ーの様な顔をしている。
似た者夫婦とはよく言ったもので
、熊=食材に変換されたのだ。
「颯人…熊の肉は美味しいらしい
ですよ」
「へぇ…じゃあ、持って帰らない
と」
ライフルを躊躇いなく構えたキル
リが言えば、颯人先生も手にナイ
フを持つ。
熊は何も知らずに2人に突っ込ん
ですぐだった。
音を立てて倒れたのだ。
熊の脳天にライフルの貫通跡、胸
にナイフが刺さっていた。
「食材ゲットですね」
「これで帰れるね」
熊からナイフを抜いて、颯人先生
がしまってすぐ、応援で来たハブ
メルとシロに熊を見せれば、唖然
とされるのだった。
最初のコメントを投稿しよう!