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夏。
本格的に始まった夏。
キルリはこの日、簡単に手荷物を
まとめていた。
理由は、届いた屋敷の大掃除を知
らせる手紙だ。
「キールリ♪
何してるの?」
そんなキルリに背後から話しかけ
たのは、キルリの旦那の來紋颯人
先生だ。
「実家から人手が欲しいと手紙が
来ましたので、颯人には悪いので
すが、しばらく実k「俺も行く」…
はい?」
キルリの言葉を遮った颯人先生の
言葉に疑問を口にした。
「でも、颯人
夏の補講は?」
「終わった」
「えっ…でも、あの
生徒の勉強会のがあるのでは?」
「愁兎に任せる」
「だ、ダメですよ!!
子郷先生、忙しいんですから!;
」
「キルリいないと寂しいからヤダ
」
「~っ、もぅ///
わかった…1週間ずらすから…
授業やってくれる?」
結局キルリが折れ、出発は1週間
後となったのだった。
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