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ため息をついたクリームとは対象
に、颯人先生の顔はどこかツラそ
うで、クリームは内心で首を傾げ
た。キルリから颯人先生の事は聞
いていたし、ユニコーンの力で知
っていたからだ…これが偽物の感
情を持つ者かと。
キルリの事でこんなに必死な颯人
先生が。と。
「あと、偽物ってどうゆうこと?
」
「キルリは氷山雪夜じゃない
器は氷山雪夜でも、中身は太古の
昔、神が人間を連れ去る為に産み
出した寄生虫――神隠しだ。」
「神隠し…寄生虫?」
「つまり中身は、魂は氷山雪夜じ
ゃない。神隠しが喰ったか飛ばし
たか知らないけどな」
「俺は…今のキルリしか知らない
」
「当たり前だ
寄生虫って言っても生まれて半年
にはもうそいつに成り済ましてん
だ。喰われても…って、ああ!?消
えた!!どこ行った來紋先生!!」
池の庭でクリームの虚しい叫びが
上がった頃…
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