第1話

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ため息をついたクリームとは対象 に、颯人先生の顔はどこかツラそ うで、クリームは内心で首を傾げ た。キルリから颯人先生の事は聞 いていたし、ユニコーンの力で知 っていたからだ…これが偽物の感 情を持つ者かと。 キルリの事でこんなに必死な颯人 先生が。と。 「あと、偽物ってどうゆうこと? 」 「キルリは氷山雪夜じゃない 器は氷山雪夜でも、中身は太古の 昔、神が人間を連れ去る為に産み 出した寄生虫――神隠しだ。」 「神隠し…寄生虫?」 「つまり中身は、魂は氷山雪夜じ ゃない。神隠しが喰ったか飛ばし たか知らないけどな」 「俺は…今のキルリしか知らない 」 「当たり前だ 寄生虫って言っても生まれて半年 にはもうそいつに成り済ましてん だ。喰われても…って、ああ!?消 えた!!どこ行った來紋先生!!」 池の庭でクリームの虚しい叫びが 上がった頃…
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