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「これはご丁寧にどうも。俺はヒュウガ=ハチジョウという者です。よろしくお願いします」
俺もできるだけ丁寧な挨拶を返そうと思ったが、如何せん俺は敬語や礼儀作法が苦手である。フーガ様のようにはできず、どことなくぶっきら棒になってしまった。
にしても、やはり王女だったかこの人。最初からそうだとは思っていたけど。
兵士達に指示を飛ばすアリア姫を見て、俺はそう思った。
「さて、ではハチジョウ様。私の父があなたにお会いしたいとのことなので、ご同行頂けますか?」
別に俺はここで「NO」と言う趣味もないし鬼畜でもない、二つ返事で了承した。
「ありがとうございます。それではこちらへどうぞ。ご案内しますわ」
アリア姫が歩き出すと、兵士が二人がかりで馬鹿みたいにデカいこの部屋の扉を開ける。
こんな大きいのいらないだろと思ったが口に出すのは自重した。
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