第一章 王城にて

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「当たり前だろ。できないことを無理にする必要はないし」 「……そっか、ヒュウガ君は優しいんだね」 アリア姫は妙に感慨深げに言う。 俺の(思いつきで言った)言葉を噛みしめるように。 きっと彼女は、王族であるプレッシャーと敬語が出来ない劣等感に押し潰されそうになっていたのだろう。 話しぶりから察するに、実際にそれを槍玉に挙げて彼女を詰った人もいたのだと思う。 ただ、1つだけ言えることがある。 それは、 「シリアスなんてマジ勘弁」 「…………えっ?」
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