第一章 王城にて

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いや、だって恥ずかしいし。 というか、さっきまでのほのぼのシーンからいきなりのシリアスとか、高低差半端ないじゃん。 エンパイアステートビルの高さだぜ! …………いや、ほんと何考えてんだ自分? 「……まあ、つまりは難しく考えすぎるな、っていう話だ」 キョトンとしていたアリア姫だったが、それを聞いて笑顔になる。 「……そうだよね。せっかくヒュウガ君がこの世界に来てくれたおめでたい日なのに、王女の私がこんなじゃ示しがつかないしね。ありがとう、ヒュウガ君」 「別に俺はお礼を言われるようなことはしていない」 いや、ホントに。 ちなみに、『俺』と『お礼』が韻踏んでると思った奴は俺と同類だ。 「あれ?よく考えたら『俺』と『お礼』が韻踏んでるよ!おもしろーい!」 「アンタも同類かよ!!」 訂正。「俺『達』と同類」だ。
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