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「じゃあ最後の質問!どうやってこの世界に来たの?」
最後が一番簡単だな。そんなことを考えながら返答する。
「神様に不法侵入されて部屋荒らされて物投げられて言いくるめられて魔方陣に乗ってやって来た」
だが、何気なしにその言葉を発した瞬間。
ひゅん。
風切り音とともに、右頬が浅く……切り裂かれた。
「っ!!……何」
するんだよ、とは続けられなかった。
そこに居たのは、眼のハイライトが消え、俺の顔ギリギリに剣を突き出しているアリアと、一本のバラだった。
いや、違う。
『剣』が『一本のバラ』なのだ。
棘がついた茎の形状をした緑の剣針に、赤バラの花弁にしか見えない鍔。
そしてアリアは、口許だけで笑みを作り、感情の籠らない声でこう言った。
「死刑」
「……………………………」
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