序章 神様との邂逅

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………って、違いますよね。分かってました。 「ズバリ、違和感の元は『女の人』だぁ!!」 「ふっ、バレてしまいましたか。そうです、私が貴方の部屋のドアを別空間につないで遊んでいた犯人です」 おぉ、なんか語り出したぞ。 ちなみに、彼女は金髪碧眼の端正な顔立ちで、白のワイシャツに黒のスラックス、そして夏だというのに着ている茶色のコートの上からでも分かるスタイルの良さ。 しかし、無表情を貫き通し、何故かトイレのスリッパを履いていた。 「空間がうんぬんって話は付いて行けなさそうだから置いておくとして、アンタ誰だ?そしてここで何やってんだ?」 「私は神です。マンガ読んでます。さっきは貴方の机の上にあったポテトチップスをいただきました」 「よし、出てけ」 確かに彼女は腹這いで俺のマンガ読んでるし、横にはポテトチップスの袋が転がっている。 「……………………」 パコン! 「いてっ!てか、スリッパ投げんな!」 無言、無表情、無駄のない動きの3つを取り揃えた神様にトイレのスリッパを投げられた。 な ぜ 投 げ た し
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