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「では、このフーガからも最後に1つ。この孤児院の院長さんが『本人の意志で決めたのなら僕は引き留めない。元気で行っておいで』とおっしゃっていました」
「そっか、それを聞いて安心した。じゃあ、ちょっと勇者になってくるぜ。じゃあな、フーガ様」
「はい。頑張ってくださいね、八条さん」
「………ふぅ」
今さっき、フーガと名付けられたこの神は、ため息をついた。
「……………まったく、何考えているのか分からないのは貴方のほうですよ。直感だけで私の本質を見通して………………気持ち悪いです」
そして彼女は無表情のまま立ち上がってマンガを棚に戻し、ポテトチップスの袋をゴミ箱に捨てると、光とともに姿を消した。
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