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「笑美っ!起きなさいっ!笑美っ!」
その日は土曜日だった
「んー....あっ!学校!遅れちゃうっ!」
ごんっ!
「っうー...」
「痛っ!笑美!痛いじゃないの!そうやっていつも────」
「あっ?!お母さん?ごめっ!!急いでるからっ!」
「はい?何を急いでるの??笑美??」
慌てて起き制服を無防備に着崩して髪の毛も整えず
「あっ!ご飯いらないっ!!行ってきまーす!」
そう言い今にも走り出しそうだ
バタンっ
「あっ!ちょっ!待ちなさい!笑美!あんた何で制服───」
「えーー?何ー、聞こえないよっ!っと、危ない」
(もー、階段いらない)
「遅刻だー、靴靴~」
慌てて靴を履く
「とっとっと...──つっ....また頭ぶつけちゃったよ..」
「笑美ー!!」
「よしっ!」
バタンっ...
「笑美っ...あっ..──今日土曜日─」
(学校休みよ..)
笑美のいつもの光景に頭を抱え込みながら先程ぶつけた頭をさするのだった
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