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(お休みだったよ...土曜日だったんだ...)
「あー...こうなったのも、お母さんのせいだっ!なんで休みなのに起こしたのよっ」
学校に行くと先生に笑われたのを思い出しつい口に出していた
「おらぁっ!なめんなよ、おい?聞いてんのかよ?」
「ひゃっ?!な、なによ?!聞いてるわよっ!聞くわよっ!」
突然の怒声につい反応してしまい大きな声を出してしまった
「も、もう、違った...」
周りの人が自分をみているのに気づくとそそくさと、立ち去ろうとした
「ごほっ..おまっ、今のなんだよっ!」
(きゃー...喧嘩してるよ...ここは、逃げますっ!ダッシュっ!)
「あっれー?君何してんの?」
「へっ?!あっ?!やだなぁ、お兄さんかっこいいわねぇ」
(見逃ししておくれええぇぇ)
「ふざけんなよ?」
「きゃっ?!は、離して下さいっ!」
(手を掴みおった!こやつ、手を!じゃなくて、本当危ないわ...)
「どっか楽しいとこ行こっか」
「ぇ?!ホテル?!嫌ですっ!」
「あ?ホテル行きたいの?案内してあげるよー」
(つ、つい..しまった。逆効果だった ...)
「離して!嫌ですっ!」
手を振り払おうと必死に体を動かす
(力が強い...無理~)
諦めかけたその時、
「邪魔」
(た、助けてくれる?!王子様ー!)
そう思ったのは少なくともその時だけ。
この人とあんな事になるなんてこの時予想もしていなかった
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