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ザクヤを食後の湯気の上るコーヒーを一口飲み俺を見る。
「お前。俺達のチームに入るか?」
低音ボイスから平然と発せられた発言。
俺達のチームってさ……。
「俺、ウィン、デアだ。いつもの面子だな」
はっきり言って、学園で最強のチーム。
教師が束になっても勝てないどころか、一国を揺るがすような化け物的戦力だ。
「やっ、断る」
こんだけの最強チームに俺なんかが入るべきじゃない。お荷物も良いところだ。
近距離に剣のザクヤ。
遠距離に魔法のウィン。
臨機応変に対応できる特殊能力のデア。
「………ど、して?」
「足引っ張るじゃん」
ザクヤは残りのコーヒーを飲み干し口を開く。
「安心しろ。俺が守ってやる」
わーお、かっこいいね。最もそれがどれだけ惨めな思いをするか、知らないだろ……。
2人に気付かれないよう歯を噛みしめ、胸が苦しい。
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